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アンデウソン・シウバ
本名 アンデルソン・ダ・シウバ
(Anderson da Silva)[1]
通称 ザ・スパイダー(The Spider)
性別 男性
国籍 ブラジル
誕生日 1975年4月14日(49歳)
出身地 パラナ州クリチバ
身長 188cm
体重 84~93kg
リーチ 197cm
階級 ミドル級ライトヘビー級
スタイル ムエタイ
所属 シュートボクセ・アカデミー
→ムエタイ・ドリームチーム
ブラック・ハウス

アンデウソン・シウバAnderson Silva1975年4月14日 - )は、ブラジル総合格闘家パラナ州クリチバ出身。ブラック・ハウス所属。ブラジリアン柔術黒帯。

細長い手足から、「ザ・スパイダー」(蜘蛛)の異名を持つ。長い手足とバックボーンのムエタイで培った強烈な打撃を武器に長期に渡ってUFC世界ミドル級王者として君臨しており、総合格闘技におけるパウンド・フォー・パウンドの1人と目されている。

UFCにおいて、全階級を通じて王座の在位期間が史上最長であり、全階級を通じた王座の最多連続防衛記録および同イベントにおける最多連勝記録をも有する。

獲得タイトル[]

  • 第5代UFC世界ミドル級王座(2006年)
  • 第2代Cage Rage世界ミドル級王座(2004年)
  • 第5代修斗世界ミドル級王座

来歴[]

サンパウロに生まれ、経済的な理由から4歳の時にクリチバの叔母の下へ預けられた。クリチバではカン・アカデミーでテコンドーを8年間学んだ。その後ムエタイを3年間学んだ後、当時シュートボクセ・アカデミーに所属していたファビオ・ノグシの下で7年間トレーニングを積んだ[2]

その後、才能がシュートボクセ会長のフジマール・フェデリコの目に留まり、シュートボクセの本部へ移籍した。

2000年5月27日、「Meca World Vale Tudo 1」のルイス・アゼレード戦でプロ総合格闘家デビュー。

2001年3月2日、プロ修斗で初来日し、加藤鉄史に3-0の判定勝ちを収めた。

2001年8月26日、無敗のプロ修斗世界ミドル級王者桜井"マッハ"速人に3-0で判定勝ちし、王座を獲得。しかしPRIDEに参戦するようになり、1度も防衛戦を行なうことなく2002年11月26日付けで王座を返上した。

2002年にPRIDEと契約すると共に、階級を76kg級から84kg級に上げた。

2003年3月16日、「PRIDE.25」でカーロス・ニュートンにKO勝ちを収めてPRIDEで3連勝となったが、6月8日、「PRIDE.26」で高瀬大樹に三角絞めで1Rタップアウト負けを喫した。

2003年11月にアスエリオ・シウバらとシュートボクセ・アカデミーを離れ、ムエタイ・ドリームチーム(MTDT)を結成するもすぐに離脱(後にMTDTは実質機能していなかったと語っている)。

2004年9月11日、「Cage Rage 8」ではリー・マーレイに3-0の判定勝ちを収め、Cage Rage世界ミドル級王座を獲得した。

2004年12月31日、「PRIDE 男祭り 2004」で長南亮と対戦。打撃で優勢に試合を進めていたが、3Rに蟹挟みからのヒールホールドでタップアウト負け。その後はシュートボクセ・アカデミーのフジマール・フェデリコ会長の政治的圧力によってPRIDE離脱を余儀なくされ、主戦場をCage Rageに移した。

この頃から親交の深いアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラらと共に練習をするようになり、総合格闘技で高いグラップリング技術を持つノゲイラの手ほどきで、グラップリングのスキルを磨くことで現在の活躍への基盤を作った(もともと柔術は茶帯で寝技のスキルは低くなかったが、2005年に2人から黒帯を授与されている[3])。

2005年8月5日、柔術の師匠でもあるアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが地元で主催した大会「ミノタウロ・ファイト」でボクシング戦を行ない、KO勝ちを収めている。

2006年1月20日、ハワイで開催された「Rumble on the Rock 8」で岡見勇信と対戦し、優勢に試合を進めておきながら、両膝をキャンバスについたグラウンド状態の岡見に対して、ルールで認められていないペダラーダ(グラウンドでの下からの顔面蹴り上げ)を放ってしまい反則負けとなった。

2006年6月28日、UFC初参戦となったUltimate Fight Night 5クリス・リーベンと対戦し、開始49秒で膝蹴りによるKO勝ちを収めた。続く10月14日、「UFC 64」のミドル級タイトルマッチではリッチ・フランクリンを1Rに首相撲からの膝蹴り連打でKO勝ち、UFC2戦目にして第5代UFC世界ミドル級王者となった。

2006年11月にはカーロス・バヘットをリーダーにアスエリオ・シウバヴィトー・ベウフォートリョート・マチダニーノ・シェンブリらと共にブラック・ハウスに移籍した。

2007年2月3日、「UFC 67」でトラヴィス・ルターと対戦し、三角絞めを極めながらの肘打ち連打で一本勝ち。なお、この試合はUFC世界ミドル級タイトルマッチとなるはずだったが、ルターが計量をパスできなかったため、ノンタイトルマッチとして行なわれた。

2007年7月7日、「UFC 73」のUFC世界ミドル級タイトルマッチでネイサン・マーコートをグラウンドパンチによるTKOで破り、初防衛に成功する。10月20日、「UFC 77」の王座防衛戦ではリッチ・フランクリンと再戦。膝蹴りでダウンを奪いTKO勝ちを収め、2度目の王座防衛に成功。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2008年3月1日、「UFC 82」の防衛戦ではPRIDEウェルター級王者ダン・ヘンダーソンにチョークスリーパーで一本勝ちし、ミドル級王座の3度目の防衛を果たし、ファイト・オブ・ザ・ナイトおよびサブミッション・オブ・ザ・ナイトを同時に獲得した[4]。なお、この試合によってPRIDEウェルター級王座はUFC世界ミドル級王座に併合された。

2008年7月19日、「UFC: Silva vs. Irvin」のメインイベントにてライトヘビー級デビュー戦でジェームス・アーヴィンと対戦。アーヴィンのミドルキックを捕らえた状態から右ストレートでダウンを奪い、開始1分でパウンドによるKO勝ちを収めた。10月25日、「UFC 90: Silva vs. Cote」ではUFC世界ミドル級王座防衛戦でパトリック・コーテと対戦。優位に試合を進める中3ラウンドに突如コーテが右膝を脱臼し続行不能となり、4度目の防衛に成功した。

2009年4月18日、「UFC 97」の防衛戦でターレス・レイチに3-0で判定勝ちし、UFC全階級を通じて最多タイ記録となる5度目の王座防衛に成功するとともに、UFC9連勝によりそれまでホイス・グレイシーの持っていたUFCの連勝記録を更新した。

2009年8月8日、「UFC 101」にて、1階級上の元UFC世界ライトヘビー級王者フォレスト・グリフィンとライトヘビー級契約で対戦。ノーガードで挑発しながらスウェーとダッキングでグリフィンの攻撃を避けつつパンチで2度のダウンを奪い、最後は後退しながらのカウンターの右ストレートでグリフィンをKOし、自身の持つUFC連勝記録を10連勝に更新した。この試合でファイト・オブ・ザ・ナイトおよびノックアウト・オブ・ザ・ナイトを同時に獲得した[5]

2010年4月10日、「UFC 112」のデミアン・マイアとの防衛戦では、3-0の判定勝ち。この勝利でUFC最多防衛記録となる6連続防衛を果たすとともにUFC11連勝を達成し、UFCの最多連勝記録を更新したが、試合中のマイアに対する度重なる挑発行為と、後半の消極的な試合運びに対して試合終了後までブーイングが沸き起こった[6]

2010年8月7日、「UFC 117」では7度目の防衛戦としてチェール・ソネンと対戦。試合では多くの場面で有利なポジションを許し、また途中ダウンを喫するなど苦戦したが、5Rに腕ひしぎ三角固めによる逆転勝ちを収め[7]、史上最多の7度目の王座防衛を果たすとともに、UFC最多連勝記録を12に伸ばした。また、この試合でファイト・オブ・ザ・ナイトとサブミッション・オブ・ザ・ナイトを同時に獲得した[8]

2011年2月5日、「UFC 126」でヴィトー・ベウフォートと対戦。1R中盤に左前蹴りでダウンを奪い、追撃のパウンドでTKO勝ちを収めた[9]。この勝利でUFC史上最多となる8度目の防衛を果たすとともに、UFCでの連勝記録を13に伸ばした。また同大会のノックアウト・オブ・ザ・ナイトを獲得した。

2011年8月27日、母国・ブラジルで開催された「UFC 134」のUFC世界ミドル級タイトルマッチで岡見勇信と対戦し、パウンドによるTKO勝ちで王座獲得ならず[10]。この勝利でUFC史上最多となる9度目の防衛を果たすとともに、UFCでの連勝記録を14に伸ばした。

戦績[]

総合格闘技 戦績
33 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
29 17 5 7 0 0 0
4 0 2 1 1
勝敗 対戦相手 試合結果 イベント名 開催年月日
岡見勇信 2R 2:04 TKO(パウンド) UFC 134: Silva vs. Okami
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2011年8月27日
ヴィトー・ベウフォート 1R 3:29 TKO(左前蹴り→パウンド) UFC 126: Silva vs. Belfort
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2011年2月5日
チェール・ソネン 5R 3:10 腕ひしぎ三角固め UFC 117: Silva vs. Sonnen
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2010年8月7日
デミアン・マイア 5分5R終了 判定3-0 UFC 112: Invincible
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2010年4月10日
フォレスト・グリフィン 1R 3:23 KO(右ストレート) UFC 101: Declaration 2009年8月8日
ターレス・レイチ 5分5R終了 判定3-0 UFC 97: Redemption
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2009年4月18日
パトリック・コーテ 3R 0:39 TKO(右膝の脱臼) UFC 90: Silva vs. Cote
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2008年10月25日
ジェームス・アーヴィン 1R 1:01 KO(パウンド) UFC: Silva vs. Irvin 2008年7月19日
ダン・ヘンダーソン 2R 4:52 チョークスリーパー UFC 82: Pride of a Champion
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2008年3月1日
リッチ・フランクリン 2R 1:07 TKO(右膝蹴り) UFC 77: Hostile Territory
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2007年10月20日
ネイサン・マーコート 1R 4:50 TKO(パウンド) UFC 73: Stacked
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2007年7月7日
トラヴィス・ルター 2R 2:11 三角絞め UFC 67: All or Nothing 2007年2月3日
リッチ・フランクリン 1R 2:59 TKO(膝蹴り) UFC 64: Unstoppable
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2006年10月14日
クリス・リーベン 1R 0:49 KO(膝蹴り) Ultimate Fight Night 5 2006年6月28日
トニー・フリックランド 1R 2:02 KO(肘打ち) Cage Rage 16: Critical Condition
【Cage Rage世界ミドル級タイトルマッチ】
2006年4月22日
× 岡見勇信 1R 2:33 反則(蹴り上げ) Rumble on the Rock 8
【ウェルター級トーナメント1回戦】
2006年1月20日
カーティス・スタウト 1R 4:59 KO(パウンド) Cage Rage 14: Punishment
【Cage Rage世界ミドル級タイトルマッチ】
2005年12月3日
ホルヘ・リベラ 2R 3:53 TKO Cage Rage 11: Face Off
【Cage Rage世界ミドル級タイトルマッチ】
2005年4月30日
× 長南亮 3R 3:08 ヒールホールド PRIDE 男祭り 2004 -SADAME- 2004年12月31日
リー・マーレイ 5分3R終了 判定3-0 Cage Rage 8: Knights of the Octagon
【Cage Rage世界ミドル級タイトルマッチ】
2004年9月11日
ジェレミー・ホーン 5分3R終了 判定3-0 Gladiator FC 2日目 2004年6月27日
ヴァウジール・ドス・アンジョス 1R終了時 TKO(タオル投入) Conquista Fight 1 2003年12月20日
× 高瀬大樹 1R 8:33 三角絞め PRIDE.26 REBORN 2003年6月8日
カーロス・ニュートン 1R 6:27 TKO(パウンド) PRIDE.25 2003年3月16日
アレクサンダー大塚 5分3R終了 判定3-0 PRIDE.22 2002年9月29日
アレックス・スティーブリング 1R 1:23 TKO(右目尻カット) PRIDE.21 2002年6月23日
ホアン・"ジュカオン"・カルネイロ 1R 5:33 ギブアップ(パンチ) Meca World Vale Tudo 6 2002年1月31日
桜井"マッハ"速人 5分3R終了 判定3-0 修斗 SHOOTO TO THE TOP in OSAKA
【修斗ミドル級チャンピオンシップ】
2001年8月26日
イズラエル・アルブケルケ 1R 6:17 ギブアップ(パンチ) Meca World Vale Tudo 5 2001年6月9日
加藤鉄史 5分3R終了 判定3-0 修斗 SHOOTO TO THE TOP 2001年3月2日
クラウディオノール・フォンティネール 1R 4:35 TKO Meca World Vale Tudo 4 2000年12月16日
ジョゼ・バヘット 1R 1:06 TKO(ハイキック) Meca World Vale Tudo 2 2000年8月12日
× ルイス・アゼレード 10分2R終了 判定0-3 Meca World Vale Tudo 1 2000年5月27日

キックボクシング[]

勝敗 対戦相手 試合結果 イベント名 開催年月日
タデウ・サンマルチーノ 1R 2:57 KO STORM Muay Thai Grand Prix【ワンマッチ】 2003年4月12日

人物[]

  • 入場時にダンスを披露したり、K-1がヘビー級しかない(発言当時)ことを知らないまま参戦を熱望していた。
  • ボクシング世界王者ロイ・ジョーンズ・ジュニアと、ボクシングルールで対戦することを熱望している。ロイ・ジョーンズもこの対戦に関して意欲的だが、UFCは選手に対して独占契約を結んでいるため、他団体や他競技で試合をすることが許されておらず、いまだにこの対戦は実現していない。また、ロイ・ジョーンズが「MMAルールでも構わないからアンデウソンと対戦したい」と言ったが、UFC社長のダナ・ホワイトはこの対戦には否定的である。また、アンデウソンはボクシングルールの実績が皆無なため、10回戦マッチ出場のためのボクシング・ライセンスを持っていないこともあり、ロイ・ジョーンズ戦の実現は困難な状況にある。
  • 柔術黒帯を授かったノゲイラ兄弟を尊敬している。ノゲイラ兄弟について、「俺は彼らに自分の人生を捧げている。彼らに恩を着せようとかそういうことじゃないんだ。ホドリゴは俺の師匠で、ホジェリオは俺の兄弟であり先生なんだ。彼らの存在無くして今の自分はあり得ない。」と語っている[11]

脚注[]

関連項目[]

外部リンク[]

前王者
桜井"マッハ"速人
第5代修斗世界ミドル級王者

2001年8月26日 - 2002年11月26日(返上)

空位
次タイトル獲得者
ジェイク・シールズ
前王者
リー・マーレイ
第2代Cage Rage世界ミドル級王者

2004年9月11日 - 2008年10月20日

次王者
王座廃止
前王者
リッチ・フランクリン
第5代UFC世界ミドル級王者

2006年10月14日 - 現在

次王者
 

Wikipedia[]

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